初詣合格祈願初級シスアド講座 システム運用支援２
システムの定期的管理
前回は、「システムの管理」についてやりました。今回は、この中の 「システムの定期的処理」 について見ていきたいと思います。システムの定期的処理として、次の二つが挙げられます。
- ファイルのバックアップ
- ユーザＩＤやパスワードの管理
ファイルのバックアップ
バックアップとは、予備を用意しておく、という意味です。つまり、ファイル（データやプログラム）の予備を定期的に残す処理が必要ということです。
なぜ、そういうことが必要なのかというと、様々な不測の事態に備えるためです。例えば、物理的な被害（地震や停電など）や人為的なミス（誤ってファイルを消したなど）などです。
では、バックアップはどれくらいの頻度でとればよいのでしょうか？もちろん、それはこまめにとったほうがよいのですが、そのデータの特長により変わってきます。
例えば、頻繁に大量のデータが入力・更新されるようなシステムではバックアップをこまめに取るのは困難ですし、逆に、ほとんど更新されないデータ全体を毎日バックアップしていたのでは効率的ではありません。なので、バックアップを取るファイルの特性に合わせてバックアップをとることが重要となります。
- プログラムファイルの場合
→新規開発なら全体をバックアップし、それ以後の更新は更新部分のみ（必要に応じて全体も）バックアップする。 - データファイルの場合
→そのデータの特性を把握し、更新頻度を検討したうえでバックアップのスケジュールを立てる。
- ＤＡＴ
磁気テープで、大量データの一括バックアップに向いています。 - ＣＤ−Ｒ
公文書など一度作成したらあとは更新しないような場合には、１度しか書き込みのできないＣＤ−Ｒが向いています。 - ＭＯ
光磁気ディスクです。ハードディスクのようにすばやい書き込みができ、容量も大きいので、ちょっとしたデータのバックアップには最適です。 - ミラーリング
これは、媒体ではないのですが、ハードディスクを２台用意して、ハードディスクに書き込むと同時にもう一台にも書き込むという方式のことを言います。
ユーザＩＤやパスワードの管理
皆さんも普通の生活でインターネットをしていればわかるかと思いますが、会員制のサイトに入るには、各会員専用のＩＤやパスワードの入力が求められますよね？
これは、企業などのシステムでも同じことで、社外から社内のコンピュータにアクセスするときや、社内の特定の人しかアクセスできないファイルにアクセスするときなどには、このようなＩＤやパスワードを求められることがあります。 それはもちろん機密保護のためだったり、不正アクセスを防ぐためだったりするので、他の人に知られることはもちろん、推測できてもいけません。
そのために、ユーザＩＤやパスワードの管理が必要となってきます。管理としては、次のようなことが求められます。
- ユーザＩＤはシステム管理者など特定の人が発行する
- パスワードは他人にわかりにくいパスワードにするよう指導する
- 定期的にパスワードを変更するようユーザに指導する。
- ユーザが退職などでいなくなり、ＩＤが必要なくなった際には、ＩＤとパスワードを速やかに削除する
数字と英字を混在させ、単語などにならないようにすることです。
正月のおせち料理に使われる食材について使われるいわれや意味を解説します。